穴ブログ~ANA-BLOG~

穴にまつわるブログです。穴とは「欠点・弱点」のほかに「他人が気づかない良い事柄」 という意味もあります。私自身が穴だらけの人間であり、天邪鬼なため”穴”馬や”穴”場を好みます。 他人が気づかないことに気づける感性を持ち続けるためのブログです。

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アホはいいけど嘘はダメ

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経済収縮どう臨む(6)サイボウズ社長青野慶久氏―在宅勤務「嘘ない組織」カギ。

2020/03/27  日本経済新聞

――新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全社員に在宅勤務を求めました。

 「不都合はない。普段から各自のスケジュールをグループウエアで公開し、顧客やタスクリストも共有している。社内でコミュニケーション不足にならない仕組みを作ってきた。在宅でもオンラインでつながっているので、横の席か画面の向こうかという差しかない」 「私も一斉休校で子どもの面倒を見る必要があり、在宅勤務だ。社長室で朝9時から開く朝会はオンライン上でやっている。郵便物の受け取りや書類に判子を押すなど出社しないとできないことも確かにある。希望者は出社してもいいことにしているが、出社人数の上限を設けて社内で感染が起きないようにしている」 ――在宅勤務が機能するポイントは。 「普段から誰が何の仕事をしているか可視化することだ。サイボウズの出社率は普段から7割程度。ある曜日だけ在宅勤務といった社員も多い。多様な働き方を受け入れると、連携しなければそれぞれの仕事は成り立たない。そうなると情報共有が徹底される。困っていれば発信できるチームワークは必ず必要。あとは社員が〓をつかなくていい組織風土づくりだ」 「在宅勤務で社員が本当に働いているのか疑問だという声はよく聞く。仕事をしていないのにしているという嘘をつくのはなぜかと考えると、自分を守るためだ。組織に失敗を詰め、人事評価でマイナスにする文化があると、人は嘘をつく」 「嘘をつかない、隠さないという組織風土にしていくのが大事だ。『アホはいいけど、嘘はダメ』がスローガン。例えば、遅刻した理由が前日に飲み過ぎて寝坊したならアホだけど、仕方ないねで済む。体調が悪いなど嘘で隠すのはダメだと徹底している。米国のIT企業で在宅勤務を取りやめる動きがあったが、こうした風土がなく生産性が上がらないといった問題が起きたのではないかと思う。インフラ整備は必要だが、それだけではうまくいかない」 「2010年に在宅勤務を導入した当初は怖々だった。申請が必要で、仕事の成果を報告するよう求めていた。だが情報共有して嘘をつかないという風土があれば、これらは不要で無駄なマネジメントコストがかかるだけだと分かり、やめた」 ――在宅勤務で生産性は落ちませんか。 「生産性は今のほうが圧倒的に良い。多様な働き方を認めることで、モチベーションが高まる。定着率も上がる。人材採用の面でも切り札になっている」(聞き手は奥田宏二) あおの・よしひさ 94年阪大工卒、松下電工(現パナソニック)入社。97年サイボウズ副社長。05年から現職。育児休業を取得するなど働き方改革を進める。